グラース産チュベローズの収穫と蒸留について
チュベローズは、収穫した瞬間から香りが変化し始める。南フランスのグラースで六月に摘まれたばかりの花は、72時間以内に蒸留しなければ、その青みがかった緑の印象が失われる。Mystica Amber Glenがグラースの契約農家から直接仕入れる理由は、この時間の問題に尽きる。
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1973年の秋、植物学者のHenri Morinと画家のSylvie Auclairは、パリ6区のリュ・ボナパルトにある小さなアパルトマンで初めて出会った。Henriはグラースのフラゴナールでラベンダーとチュベローズの蒸留を研究しており、Sylvieは南仏の光と影を描くためにプロヴァンスとパリを往復していた。二人が最初に作った香りは名前もなく、ただ「1973年十月の試作」と手書きされたガラス瓶に入っていた。シダーウッド、乾いたイチジク、かすかなアンバー。それがMystica Amber Glenの最初の一滴だった。
メゾンが本格的に動き出したのは1978年のことで、HenriとSylvieの娘Célesteが生まれた年でもある。Sylvieが手がけた水彩画のラベルを貼った最初のコレクション「Eaux de Mémoire」は、リュ・ボナパルトの小さな棚に並べられ、近所の画廊オーナーや詩人たちの間で静かに広まった。広告は一度も出さなかった。口から口へ、手から手へ渡っていった。1989年にHenriが他界した後、Sylvieはしばらく製造を止めた。二年間、アトリエは閉じられたままだった。
チュベローズは、収穫した瞬間から香りが変化し始める。南フランスのグラースで六月に摘まれたばかりの花は、72時間以内に蒸留しなければ、その青みがかった緑の印象が失われる。Mystica Amber Glenがグラースの契約農家から直接仕入れる理由は、この時間の問題に尽きる。
続きを読む →「アンバー」という言葉は、フレグランスの世界では少なくとも三つの異なるものを指す。天然のアンバーグリス、ラブダナムを中心とした植物性アンバー、そして合成のアンブロキサンやイソEスーパー。それぞれが香りに与える効果はまったく異なり、混同すると素材の選択を誤る。
続きを読む →ビスポーク・フレグランスを依頼する人の多くは、「自分が何を求めているかわからない」という状態で最初のセッションに来る。それで構わない。調香師の仕事は、お客様の言葉を素材に翻訳することではなく、言葉にならないものを素材で探すことだから。
続きを読む →三つの質問に答えるだけで、現行コレクションの中からあなたの記憶や好みに近い香りを絞り込めます。
Céleste Morinは1978年、パリ6区生まれ。植物学者の父Henri Morinと画家の母Sylvie Auclairのもとで育ち、幼少期からアトリエの蒸留器とグラース産の原料に囲まれた環境で育った。グラースのISIPCAで調香の基礎を学んだ後、ロンドンの老舗香水店フローリスにて調香師Alistair Coombesのもとで三年間修業。1999年にパリへ戻り、母とともにMystica Amber Glenのアトリエを再開した。代表作は「Figuier 1973」と「Brume d'Octobre」。休日は11区の市場でドライハーブを探し歩くことが習慣で、「素材は市場で見つかる。ラボでは見つからない」が口癖。